まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
ゴルフのスタンス幅はどう決める?まずやること
- 肩幅を測る(肩峰=肩のいちばん外側の骨の出っ張り、から肩峰まで)
- 両かかとの内側を肩幅に合わせて立つ(これが基準幅)
- 練習場で3幅テストをして、基準幅が合っているか確かめる
- クラブの長さに合わせて、足半分ずつ広げたり狭めたりする
- 膝に不安がある人は、医療機関に相談したうえで研究データを参考にする
スタンス幅が合わない主な原因

原因1:「〇足分」は人によって長さが違う
原因2:「ドライバーは広く」を全員に当てはめている
原因3:体の状態を考えていない
スタンス幅が広すぎ・狭すぎはどう見分ける?
広すぎ・狭すぎのサイン
| チェック項目 | 広すぎるとき | 狭すぎるとき |
|---|---|---|
| 体の回転 | 腰と肩が回りにくい | 回りすぎて軸がぶれやすい |
| 体重移動 | 右足に残りやすい | 左右に動きすぎやすい |
| フィニッシュ | 左足に乗り切れない | ふらついて止まれない |
| 当たり方 | 振り遅れやすい | 芯に当たる位置がばらつきやすい |
見分けるときの手順
- 7番アイアンで、いまの幅のまま10球打つ
- フィニッシュで3秒止まれた球の数を数える
- スマホで正面から撮り、トップで頭が左右に揺れていないか見る
- 止まれない球が多いなら狭すぎ、体が回らず右に体重が残るなら広すぎを疑う
注意
打ったあとに膝に違和感が出るなら、幅の問題だけでなく体の問題かもしれません。痛みが続くときは医療機関に相談してください。
具体的な解決方法:自分のスタンス幅をcmで出す
方法1:足のサイズからcmに換算する
| 足のサイズ | 2足分 | 2.5足分 | 3足分 | 3.5足分 |
|---|---|---|---|---|
| 23cm | 46cm | 57.5cm | 69cm | 80.5cm |
| 24cm | 48cm | 60cm | 72cm | 84cm |
| 25cm | 50cm | 62.5cm | 75cm | 87.5cm |
| 26cm | 52cm | 65cm | 78cm | 91cm |
| 27cm | 54cm | 67.5cm | 81cm | 94.5cm |
| 28cm | 56cm | 70cm | 84cm | 98cm |
| 項目 | あなたの数値 |
|---|---|
| 肩幅(肩峰から肩峰) | ___cm |
| 試したい幅(かかと内側のすき間) | ___cm |
| 差(試したい幅 − 肩幅) | ___cm |
方法2:肩幅で直接測る
- 鏡の前で両腕を下ろし、肩のいちばん外側の骨の出っ張りを確かめる
- メジャーで、左右の出っ張りの間を測る
- 両足を閉じて立つ
- 右足だけを開く(右打ちの場合)
- 両かかとの内側の間が肩幅と同じになったら止める
- スマホで正面から撮り、肩の出っ張りの真下にかかとがあるか確かめる
方法3:練習場で決める「3幅テスト」
| 記録項目 | 肩幅−足半分 | 肩幅 | 肩幅+足半分 |
|---|---|---|---|
| 芯に当たった数(1球1点) | /10 | /10 | /10 |
| 曲がり幅(大1点・中2点・小3点) | 点 | 点 | 点 |
| フィニッシュで3秒立てた数(1球1点) | /10 | /10 | /10 |
| 膝の違和感(ありならその幅は除外) | 有・無 | 有・無 | 有・無 |
| 合計点 | 点 | 点 | 点 |
ケース別の対処:ドライバー・アイアン・膝が気になる人
目的別の診断チャート
- Q1:膝に痛みや不安がある → はいなら、まず医療機関に相談。そのうえで、いまの幅を約2割広げる、または両つま先を約30°外に開く方法が研究で試されています(Hooker et al. 2018)。いいえならQ2へ
- Q2:フィニッシュで3秒止まれない → はいなら、幅を足半分ずつ狭める。いいえならQ3へ
- Q3:スライスが多く、体が回らない → はいなら、肩幅以内にする(TPIと原田氏の考え方)。いいえならQ4へ
- Q4:トップで体が左右に揺れる → はいなら、足半分広げて試す
- すべて「いいえ」なら、3幅テストで決めた基準幅のままでOK
| クラブ | 幅の目安(かかと内側のすき間) | 足26cm・肩幅40cmの例 |
|---|---|---|
| ドライバー | 基準幅〜足半分広め | 40〜53cm |
| FW・UT | 基準幅前後 | 約40cm |
| 7番アイアン | 基準幅 | 40cm |
| ウェッジ | 基準幅より足半分狭め | 約27cm |
ドライバーの場合
アイアンの場合
膝が気になるときのスタンス
注意
どちらも少人数の研究で、膝への力の変化を測ったものです。痛みが治る・予防できることを示したものではありません。痛みがある人は、幅を変える前に医療機関に相談してください。
予防・再発防止のコツ
- 練習場では、足元にクラブやアライメントスティックを置いて目印にする
- 構えるときは毎回「両足を閉じる→右足だけ開く」の順番で立つ
- 月に1回、スマホで正面から撮って、肩の真下にかかとがあるか確かめる
- 膝の調子や体の硬さが変わったら、3幅テストをやり直す
- 幅を変えたら、ボールの位置も見直す
専門家・研究の見解:ドライバーは広くするべき?
| 主張 | 出典・日付 | 理由・条件 | 合いそうな人(編集部の見立て) |
|---|---|---|---|
| ドライバーは3足、飛ばしたくても4足まで | ゴルフダイジェスト・レッスン(2016年5月) | 長いクラブは土台を広くする | トップで体が揺れる人 |
| ドライバーでも肩幅より広くしない | TPI(掲載日記載なし) | 広すぎると動きの中の安定や回転の効率が落ちる | 体が回りにくい人 |
| ドライバーもアイアンも両肩の下に足 | 原田伝一氏(2025年5月) | アマチュアは広いと体重移動・回転がしにくい | 初心者・ミート率を上げたい人 |
| 幅を20%広げると膝の内反モーメントが約23%減 | Hooker et al.(2018年) | 20人・ドライバー・かかと中心間で計測 | 膝に不安がある人 |
やってはいけないNG対応
- 飛ばしたくて幅を広げ続ける:広げる派のゴルフダイジェスト・レッスンでも4足分までとしています
- 膝の痛みを我慢して打ち続ける:幅の調整は、痛みの治療の代わりにはなりません
- 幅だけ変えて、ボール位置をそのままにする:かかととボールの位置関係が変わります
- 一度に大きく変える:足半分ずつ変えないと、何が効いたのか分かりません
注意
痛みや違和感がある状態での練習は控えるのが基本です。研究データは参考情報として使い、体のことは専門家に相談してください。




