ルール・マナー

ゴルフのカート道の救済|1打も損しない5ステップ処置法

カート道に球が止まった・スタンスがかかった時の救済手順を、ニアレストポイント特定から1クラブレングス測定まで5ステップで解説。無罰か2罰打かの分岐も具体例で分かります。

ゴルフのカート道の救済|1打も損しない5ステップ処置法
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

結論:カート道の救済は5ステップで完了します

  1. 救済が受けられるか確認する(球が道上にある、またはスタンス・スイング区域が道にかかっている)
  2. 完全な救済のニアレストポイントを決める(元の球の位置に最も近く、ホールに近づかない、障害が完全に無くなる点)
  3. その点にティーなどでマークする
  4. そこから1クラブレングス以内・ホールに近づかない範囲を救済エリアとする
  5. 膝の高さから救済エリア内にドロップし、エリア内に止まればプレー
補足

ゴルフ規則では、カート道は「異常なコース状態」のうちの「動かせない障害物」に該当し、規則16.1で無罰の救済が認められています(日本ゴルフ協会 ゴルフ規則2023年版)。

そもそもカート道の救済とは?なぜ無罰なのか

そもそもカート道の救済とは?なぜ無罰なのか

救済の対象は「動かせない障害物」です

  • 排水溝のグレーチング(金属格子)
  • スプリンクラーヘッド
  • 距離表示杭、ヤーデージプレート
  • カート道の縁石、人工の路肩
  • 給水機やベンチ(動かせないもの)
  • 自然の地面のくぼみ、木の根、砂利のない土の轍
  • 境界を示すOB杭(コースの境界物のため救済なし)
  • 樹木、切り株
注意

OB杭は「境界物」なので、スイングの邪魔になっても救済は受けられません。抜くこともできません。カート道と同じ感覚で処置すると誤所からのプレーになります。

救済が認められる3つの妨害パターン

妨害の種類具体的な状況救済
球が触れている球が道の上、または道に接している受けられる
スタンスがかかる両足のどちらかが道に乗る受けられる
スイング区域にかかるバックスイングやフォローで道に当たる受けられる
目の錯覚・心理的な不快感道が近くて気になるだけ受けられない
打球線上にある道がグリーンとの間にあるだけ受けられない(パッティンググリーン以外)
横スクロールできます

スタンスがかかる場合の判定は「実際に構えて」行います

始める前の準備:必要なものと事前の心構え

持っておくと処置が速い3点

  1. ティー2本以上:ニアレストポイントと救済エリアの端をマークします。マーカーやコインでも代用できます
  2. 一番長いクラブ(通常はドライバー):1クラブレングスの測定に使えます。パター以外で最も長いクラブが基準です
  3. スコアカードの裏または規則アプリ:判断に迷ったときの確認用です

事前に押さえておく2つの前提知識

補足

カート道の上から打った場合、クラブのソールが削れるほか、球が硬い路面で跳ねて想定外の方向へ飛ぶことがあります。特にウェッジのバウンスが弾かれてトップしやすくなります。

手順を順番に詳しく解説:ニアレストポイントの決め方

ステップ1:球がある側を確認する

ステップ2:クラブを持って実際に構えてみる

  1. 球を置く位置が道から外れているか
  2. 両足が道に乗っていないか
  3. バックスイング・フォローでクラブが道に触れないか

ステップ3:ホールに近づかないことを確認する

ステップ4:ティーでマークして1クラブレングスを測る

項目内容
基準点完全な救済のニアレストポイント
範囲基準点から1クラブレングス以内
除外ホールに近づく側
測定クラブパター以外で最も長いクラブ
エリアの形半円形(約114cm×半円)
横スクロールできます

ステップ5:膝の高さからドロップする

注意

ドロップした球がエリア内に落ちても、転がってエリア外に出たらやり直しです。「落ちた場所」ではなく「止まった場所」で判定します。

つまずきやすいポイントと対処法

ミス1:有利な側を選んでしまう

ミス2:スタンスだけ外して球はまだ道の近く

ミス3:ドロップが高すぎる・低すぎる

ミス4:カート道の「縁石」を見落とす

効率化・応用のコツ:3分ルールを守る進め方

コツ1:待ち時間に基準点を目測しておく

コツ2:ニアレストポイントは「点」で考える

コツ3:判断に迷ったら2つの球でプレーする

  1. 元の状況で1球プレーする
  2. 救済を受けてもう1球プレーする
  3. どちらを採用したいかをその場で宣言する
  4. ホールアウト後、スコア提出前に委員会に報告する

コツ4:グリーン周りは「道の反対側」も検討する

注意点・リスク:2罰打になるケース

リスク1:誤所からのプレー

リスク2:ドロップの方法違反

リスク3:バンカー内・ペナルティーエリア内の扱い

  • バンカー内:無罰の救済はバンカー内でのみ受けられます。バンカー外に出す場合は1罰打(後方線上の救済)
  • ペナルティーエリア内:異常なコース状態の救済は受けられません。ペナルティーエリアの救済(1罰打)を選ぶか、そのまま打つかです
注意

ペナルティーエリア内にカート道がかかっている場合、無罰の救済は受けられません。この誤りは意外に多いので覚えておいてください。

リスク4:救済後も干渉が残っている

具体例・ケーススタディ:4つの典型シーン

ケース1:球が道の中央に止まった(ミドルホール2打目)

ケース2:球はラフ、右足だけ道に乗る

ケース3:救済を受けると木の下になる

  1. そのまま道の上から打つ(無罰)
  2. 右側にドロップして木の下から低い球で脱出する
  3. アンプレヤブル宣言をする(1罰打、規則19)

ケース4:グリーン手前の道を越える打球線

よくある質問

カート道の救済に罰打はありますか?

打ちやすいほうの側にドロップできますか?

1クラブレングスは何センチですか?

ドロップした球が転がってエリアの外に出たらどうしますか?

救済を受けずに道の上から打ってもいいですか?

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