この記事は、JGA(日本ゴルフ協会)とR&Aの公開資料、報道をもとにまとめたものです(確認日:2026年10月2日)。コースでの取材や実測はしていません。本文の規則番号は、JGAのゴルフ規則ページ(2023年1月施行版)の番号です。細かい条件は、最後に条文で確かめてくださいね。
ゴルフのルール、初心者はまず何を覚えればいい?
最初に覚えるのは「4場面+1」
- スコアの数え方:打った回数に罰打を足します。空振りも、打つつもりで振ったなら1打です(定義「ストローク」)。
- OB:白杭の外に出たら、1罰打で前の位置から打ち直します(規則18.2)。
- 池(ペナルティーエリア):赤杭か黄杭で示されたエリアです。1罰打で救済を受けられます(規則17.1d)。
- アンプレヤブル:木の根元などで打てないときに、自分で宣言できます。1罰打です(規則19.2)。
- グリーン上:ボールの位置にマークすれば、拾って拭いてOKです。罰はありません(規則13.1b)。
調べる先は「JGAの公式規則」に決めておく
ゴルフのルールが覚えられない主な原因は?

原因1:項目をそのまま暗記しようとする
原因2:正式ルールとローカルルールが混ざっている
原因3:いつまで使えるルールなのかわからない
ゴルフのペナルティ一覧を「罰の重さ」で見分ける
罰の重さ別ルール3箱表
| 場面 | 罰なし(0打) | 1罰打 | 2罰打 |
|---|---|---|---|
| ティーショット | 打つ前にティーから落ちた球を置き直す(6.2b) | OB・紛失球(18.2) | ティーイングエリアの外から打つ(6.1b) |
| フェアウェイなど(ジェネラルエリア) | カート道路など動かせない障害物からの救済(16.1)、地面にくい込んだ球の救済(16.3) | 止まっている自分の球を拾う・動かす(9.4)、アンプレヤブル(19.2) | 誤球=他人の球を打つ(6.3c) |
| ペナルティーエリア(池など) | 球をそのまま打つ(17.1b) | エリアからの救済(17.1d) | ― |
| バンカー | 石や葉などを取り除く(12.2a) | バンカー内でのアンプレヤブル(19.3) | 砂の状態を確かめるために砂に触れる・素振りで砂に触れる(12.2b)、バンカー外の後方線上へのアンプレヤブル(19.3b、合計2打) |
| グリーン上 | マークして拾い上げ・拭く(13.1b)、ピンを立てたままパット(13.2a)、うっかり球やマークを動かした(13.1d) | ― | グリーンから打った球が、グリーン上に止まっていた他の球に当たる(11.1a) |
3箱の見分け方のコツ
- 罰なしの箱:コース側の都合(カート道路など)や、グリーン上の決まった手続き
- 1罰打の箱:自分の球が悪い場所に行ったとき(OB・池・打てない場所)
- 2罰打の箱:手順として決まっているルールに反したとき(誤球・アドバイス・バンカーの砂に触れる)
この表はストロークプレーの場合です。マッチプレーでは、2罰打の代わりに「そのホールの負け」になります。この分け方は覚えるための目安なので、例外は条文で確かめてくださいね。
困ったときの判断フロー|ゴルフのOBルールと池・アンプレヤブル
ボールが行方不明・打てないときの判断フロー
- Q1. 球は探し始めてから3分以内に、白杭(OB)の内側で見つかった?(規則18.2a)
- いいえ(見つからない・白杭の外)→ ルートAへ
- はい → Q2へ
- Q2. 球は赤杭・黄杭の内側(ペナルティーエリア)にある?
- はい → ルートBへ
- いいえ → Q3へ
- Q3. そのまま打てる?
- 打てる → そのまま打つ(罰なし)
- カート道路などがじゃまで打てない → 罰なしで救済(16.1)
- それ以外の理由で打てない → ルートCへ
- 使われている → その運用に従って前進(E-5なら2罰打)
- 使われていない → 1罰打で、前に打った位置から打ち直し(18.2b)
- 黄杭:前の位置から打ち直すか、ホールと球がエリアに入った地点を結んだ後方線上にドロップ
- 赤杭:黄杭の2つに加えて、エリアに入った地点から2クラブレングス以内の横にもドロップできます(ホールに近づくのはNG)
- 前の位置から打ち直す
- ホールと球を結んだ後方線上にドロップ
- 球から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップ
1クラブレングスは「パターを除いて、持っているいちばん長いクラブの長さ」です(定義「クラブレングス」)。
次は何打目? 計算例
| 状況 | 罰 | 次のショット |
|---|---|---|
| ティーショットがOB→ティーから打ち直し | 1罰打 | 3打目 |
| ティーショットがOB→E-5で前進 | 2罰打 | 4打目 |
| ティーショットがOB→前進4打の特設ティー | コースの運用 | 4打目 |
| 2打目が池(赤杭)→横に2クラブレングス | 1罰打 | 4打目 |
| 2打目が林で打てない→アンプレヤブル | 1罰打 | 4打目 |
| 3打目がカート道路→救済 | 罰なし | 4打目 |
OBかもしれないときは「暫定球」
ケース別の対処|ゴルフの前進4打とローカルルールE-5
3つのやり方を比べてみよう
ケース1:前進4打のあるコース
ケース2:E-5を採用しているラウンド・コンペ
ケース3:何も書いていない・競技に出るとき
ケース4:コンペで最大スコア形式を使うとき
仲間内のラウンドで誰が最大スコアを決めるのかは、確認した資料には書かれていませんでした。自分で上限を決めず、幹事さんや主催者に確かめましょう。
ゴルフルールの覚え方|3段階チェックリストと公式アプリ
覚える順番 3段階チェックリスト
- [ ] スコアの数え方。空振りも1打(定義「ストローク」)
- [ ] OBと紛失球は1罰打で打ち直し(規則18.2)
- [ ] 暫定球の打ち方(規則18.3)
- [ ] 池(ペナルティーエリア)の救済(規則17)
- [ ] グリーン上のマークとピン(規則13)
- [ ] 球を探すのは3分まで(規則18.2a)、1打は40秒以内が推奨(規則5.6b)
- [ ] アンプレヤブルの3つの選択肢(規則19)
- [ ] 救済エリアの測り方とドロップ(規則14.3、定義「クラブレングス」)
- [ ] カート道路など動かせない障害物の救済(規則16.1)
- [ ] 誤球は2罰打(規則6.3c)
- [ ] ローカルルールの読み方(委員会の措置)
- [ ] OB・紛失球の代わりの処置(ひな形E-5)
- [ ] 最大スコアなどの競技形式(規則21.2)
- [ ] 2028年の規則改定の内容(R&A・JGAの発表で確かめる)
40秒は「推奨」で、規則5.6bでは超えたこと自体に罰はありません。ただし、不当にプレーを遅らせると規則5.6aの罰の対象になります。
ゴルフのルールアプリを学習に使う
- ラウンドの後に、迷った場面の規則番号を検索する
- 3箱表の条文を開いて、罰の打数を自分の目で確かめる
- 移動中にクイズで、Step1の範囲をおさらいする
専門家・公的情報の見解|いまのゴルフルールはいつまで有効?
次の規則改定は2028年1月
R&AとUSGAは次回の規則改定を2028年1月に行うと公表。2023年1月施行の現行ルールは2027年12月31日まで継続して適用される。(ゴルフダイジェスト・オンライン、2026年9月22日の要旨)
2023年の改訂でなにが変わった?
- ハンディキャップをスコアカードに書く責任が、委員会の側に移った
- 乱暴に扱って壊したのでなければ、ラウンド中に壊れたクラブを取り替えられる
- 複数の規則違反があったときの罰の考え方が整理された
飛ばないボールの話
一般ゴルファーへの適用は2030年1月からなので、デビュー前の段階でボール選びを急いで変える必要はありません。
やってはいけないNG対応
罰打につながるNG
- 打ちやすいように球を動かす:止まっている自分の球を拾ったり動かしたりすると1罰打です(9.4)。元に戻さずに打つと、誤所からのプレーとして合計2罰打になります(9.4b・14.7)。
- 確かめずに打つ:他人の球を打つと誤球で2罰打です(6.3c)。目印を付けた自分の球を使いましょう。
- 同伴者に「何番で打った?」と聞く:アドバイスを求めたことになり、2罰打です(10.2a)。距離やルールなど公開された情報を聞くのは問題ありません。
- バンカーで素振りをして砂にクラブを付ける:2罰打です(12.2b)。
進行やトラブルにつながるNG
- 3分を過ぎても球を探し続ける
- 「暫定球を打ちます」と言わずに2個目を打つ
- 前進4打がどのコースでも使えると思い込む
- ルールがわからないまま、自分で決めて先に進める
迷ったら、自分だけで決めないことが大切です。ストロークプレーでは、2つの球でプレーしてあとで委員会に判断してもらう方法(規則20.1c)もあります。
まとめ|ゴルフルールは3箱と判断フローで覚えよう
よくある質問
ゴルフのルールの覚え方で、いちばんの近道は?
ゴルフのOBは何打目から打ち直す?
前進4打とE-5は何が違う?
ゴルフのルールアプリは無料?
初心者でもローカルルールは確認したほうがいい?
参考にした資料(いずれも2026年10月2日確認):JGA ゴルフ規則/JGA オフィシャルガイド/JGA 2023年規則改訂の概要/JGA 2023年ゴルフ規則改訂について/R&A E-5/R&A ボール試験条件の改定/ゴルフダイジェスト・オンライン 2026年9月22日




