まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 速さ別の段差補正の早見表(計算式と前提つき)
- ピンの段×ボールの段で打ち方を決める判断表
- 練習グリーンで自分用の補正を測る手順
補足
早見表は物理モデルで出した計算上の目安で、編集部が実際に打って測った値ではありません。引用した情報の確認日はすべて2026年9月26日です。
二段グリーンの攻め方は?まずやる3つのこと
- ピンと同じ段に乗せる:段をまたぐパットが残らなければ、ふつうのグリーンに近い感覚で打てます。
- 段の頂点で距離を分ける:『段の頂点まで』と『頂点からカップまで』に分けて考えます。
- 速さに合わせて補正する:上りは足して、下りは引きます。どれだけ足し引きするかは、グリーンの速さと段の高さで決まります。
二段グリーンで3パットになる主な原因

原因1:補正量を速さに関係なく決めている
原因2:段の斜面でラインのずれが大きくなる
原因3:力の強弱で距離を合わせている
グリーンの速さはスティンプで何ft?外れ方で原因を見分ける
スティンプメーターのしくみ
グリーン速度の目安
| 区分 | 目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 遅い | 約8〜8.5ft | GOLF.com(2025年) |
| 一般的なゴルフ場 | 8〜9ft | STEP GOLF |
| 日本のプロトーナメント | 10ft前後 | STEP GOLF |
| プロトーナメントの標準 | 10〜12ft | STEP GOLF |
| 速い | 12ft以上 | GOLF.com(2025年) |
外れ方で原因を見分ける
| 1パット目の外れ方 | 考えられる原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 上りで段を上りきれず戻る | 補正が足りない | 早見表の補正を足す |
| 下りで大きくオーバー | 補正の引き方が足りない | 仮想カップを段の頂点側へ寄せる |
| 距離は合ったのに大きく外れた | 斜面での打ち出しのずれ | 横から傾きを確かめる |
| 日によって大ショート・大オーバー | 力の強弱で打っている | 振り幅で打つ |
段差補正の早見表:上りで何m足し、下りで何m引く?
計算の考え方
- 論文では、平らなグリーンで転がる球の減速度を(5/7)×ρ×gとしています(ρは転がりにくさの係数、gは9.8m/s²)。斜面で重力が引っぱる成分も、転がる球では同じく5/7倍になります。
- スティンプの球は約1.83m/sで出てS(m)転がるので、ρ=7×1.83²÷(10×g×S)です。
- 高さh(m)を上るのは、平地をh÷ρ(m)転がるのと同じだけ勢いを使います。
- まとめると、補正距離d=10×g×S×h÷(7×1.83²)です。
速さ別の早見表
| 高低差\速さ | 8ft | 9ft | 10ft | 11ft |
|---|---|---|---|---|
| 10cm | 約1.0m | 約1.1m | 約1.3m | 約1.4m |
| 20cm | 約2.0m | 約2.3m | 約2.5m | 約2.8m |
| 30cm | 約3.1m | 約3.4m | 約3.8m | 約4.2m |
| 50cm | 約5.1m | 約5.7m | 約6.4m | 約7.0m |
使い方の例
この表の限界
二段グリーンのパター距離感の合わせ方
6ステップの打ち方
- 横から見る:段がどこから始まり、どこで終わるかを確かめます。
- 3つに分ける:手前の平らな部分、傾斜部分、段の上の平らな部分に分けて読みます。
- 高低差を見積もる:ボール何個分の高さかを目で測ります。
- 補正する:早見表か自分の実測値を見て、上りなら足し、下りなら引きます。
- 仮想カップを置く:補正したあとの距離の地点に目標を置きます。
- 振り幅で素振り2回:素振りと同じ幅で打ちます。
ラインは斜面の傾きを基準に読む
ケース別の対処:ピンの段×ボールの段で打ち方を決める
4つの組み合わせ別の判断表
| ピンの段 | ボールの段 | 打ち方 | 目標 |
|---|---|---|---|
| 下段 | 下段 | 平地と同じように考える | カップを少し越える強さ |
| 上段 | 下段 | 段の頂点を越えることを最優先にする | カップの先の仮想カップ |
| 下段 | 上段 | 段の頂点で止まる強さで打つ | 段の頂点 |
| 上段 | 上段 | 段側へ外すと下に落ちる | 段と反対側(高い側)に外れるライン |
下りが速すぎるときの撤退策
ショットではどちらの段を狙う?
二段グリーンのアプローチ
練習グリーンで自分の段差補正を測る
5ステップのチェックリスト
- 平地の基準を作る:平らな場所で約7m(自分の歩幅で歩測)を3球打ち、振り幅を覚えます。
- 上りを測る:同じ振り幅で段を上るように3球打ち、何m手前で止まるかを見ます。
- 下りを測る:同じ振り幅で段を下るように3球打ち、何m伸びるかを見ます。
- 記録する:上りと下りの差をスコアカードの裏にメモします。
- 本番で使う:段の頂点までの距離に補正を足し引きしてから、素振りをします。
| 項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 平地7mの振り幅 | ____まで |
| 上り:何m手前で止まった | __m |
| 下り:何m伸びた | __m |
| 段の高さ | ボール__個分 |
二段グリーンでやってはいけないNG対応
| NG対応 | なぜダメか | 代わりにやること |
|---|---|---|
| 上りをジャストタッチで打つ | ショートすると下の段まで戻る(GOETHE) | カップの先に仮想カップを置く |
| 下りでカップを直接狙う | 段を下ったあとに勢いが残って大オーバーする | 段の頂点側に仮想カップを置く |
| 速さに関係なく同じ補正量を使う | 11ftでは8ftの約1.4倍の補正が必要(計算値) | 早見表か実測値を使う |
| 力の強弱で距離を合わせる | 平田コーチはストローク幅で合わせると解説 | 振り幅で合わせる |
| 段の斜面の途中に止めようとする | 速い急斜面では止まらない可能性がある(計算値) | 越えるのか頂点で止めるのかを決めてから打つ |




