まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
ゴルフのティーグラウンドのルール、打つ順番はどう決まる?(結論)
- 1番ホールは委員会の組み合わせ表、なければくじやじゃんけんで順番を決める
- 2番ホール以降は前のホールのスコアが良かった人から打つ(同スコアなら前のホールと同じ順番)
- ティーショットの後は、ホール(旗)から遠い人から打つ
順番より優先される「安全」と「準備」
なぜ打順で迷うのか?主な原因を深掘り

原因1:オナーの決め方をスコアで確認していない
原因2:罰の有無を「なんとなく」で覚えている
原因3:ティーの色・種類の意味を知らない
原因4:前の組との距離感がつかめていない
注意
ティーの表示ヤードは、コース・レート査定の基になる実測図面の距離と統一しなくてよいとされています(関東ゴルフ連盟の査定資料)。表示板は誤差を含む参考値として扱ってください。差がどのくらい出るかの数値は資料に示されていません。
自分が今打っていいか、どう見分ける?(判定フローチャート)
分岐③が一番大事な理由
分岐④で気をつけること
ティーグラウンドでやらかした時の罰は?(早見表と解決方法)
罰の早見表
| やってしまったこと | ストロークプレーの罰 | マッチプレーの扱い | 訂正方法 | 失格になる条件 | 該当規則 |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) 打つ順番を間違えた | 罰なし | 相手がストロークを取り消し、打ち直しを要求できる | そのままプレー続行 | なし | 6.4a(2)/6.4b |
| (2) 誰かを有利にするため順番変更を合意した | 関係者全員に2罰打 | 同様に一般の罰 | 訂正不可(罰を受けて続行) | なし | 6.4b(1) |
| (3) ティーマーカーより前から打った | 2罰打 | 罰なし。相手は取り消し・打ち直しを要求できる | 正しい区域から打ち直す | 訂正せず次のホールを始めた場合 | 6.1b |
| (4) 2クラブレングスより後ろから打った | 2罰打 | 罰なし。相手は取り消し・打ち直しを要求できる | 正しい区域から打ち直す | 訂正せず次のホールを始めた場合 | 6.1b/6.2b |
| (5) ティーマーカーを動かして打った | 一般の罰(2罰打) | 一般の罰(ホールの負け) | ― | なし | 8.1a |
| (6) 空振りした後に打ち直した | 空振りは1打として数える(追加の罰なし) | 同じ | 数え直しは不要 | なし | ストロークの定義 |
| (7) ティーアップした球が落ちた(打つ前) | 罰なし。置き直せる | 同じ | 置き直して打つ | なし | 6.2b |
ティーアップできる範囲を正確に知る
間違いに気づいたときの直し方
- ティーイングエリアの外から打ったと気づく
- その球は無視して(ストロークもカウントしない)、正しい区域から打ち直す
- 2罰打を加える
- 次のホールのティーショットを打つ前に必ず訂正を終える
注意
(2)の「順番変更の合意」は、罰なしの(1)と紙一重に見えますが扱いが全く違います。「先に打っちゃって」は普通のレディゴルフでOKですが、「あなたが先に打って風を見てから決めよう」のように誰かを有利にする目的が入ると、関係者全員に2罰打です。
打順を守るだけで何分変わる?(時間の試算)
JGAのペース方針が決めている秒数
- パー3で最初にプレーするプレーヤー
- アプローチを最初に打つプレーヤー
- チップやパットを最初に打つプレーヤー
| 回数 | 処分 |
|---|---|
| 1回目 | 警告 |
| 2回目 | 1罰打 |
| 3回目 | さらに2罰打 |
| 4回目 | 失格 |
「準備の20秒」を可視化する試算
- ティーショット1ホール分の理論所要:50秒(先頭)+40秒×3人=170秒(約2分50秒)
- 18ホール分:170秒×18=3,060秒=約51分
- 1人が毎ホール20秒ずつ準備に余分にかかる場合:20秒×4人×18ホール=1,440秒=24分の超過
この試算の条件と限界
ティーグラウンドの色と種類は?年齢で決めるべき?(ケース別)
ティーの色と種類の一般的な区分
| 色 | 一般的な呼び名 | 位置 | 主な想定 |
|---|---|---|---|
| 黒・金 | チャンピオン/バックティー | 最も後方 | 競技・上級者 |
| 青 | レギュラーバック | 後方 | 上級〜中級 |
| 白 | レギュラーティー | 中間 | 一般男性の標準 |
| 赤 | レディースティー | 前方 | 女性・飛距離が出ない人 |
| 金・緑 | シニアティー | 前方 | シニア |
飛距離から適正ティーを選ぶ(Tee It Forward)
| ドライバー平均飛距離 | 推奨する18ホール総距離 |
|---|---|
| 275yd | 6,700〜6,900y |
| 250yd | 6,200〜6,400y |
| 225yd | 5,800〜6,000y |
| 200yd | 5,200〜5,400y |
| 175yd | 4,400〜4,600y |
| 150yd | 3,500〜3,700y |
| 125yd | 2,800〜3,000y |
| 100yd | 2,100〜2,300y |
補足
この調査は米国のデータです。日本のコース設定や参加者構成にそのまま当てはまるとは限りませんが、「長すぎるティーで打っている人が多い」という傾向の参考にはなります。
ティーが違う人が混ざる組の打順
- まずバックティー・レギュラーティーの人が打つ
- 全員が打ち終わってから、前方ティーへ移動
- 前方ティーの人が打つ
前の組が射程内にいるとき
注意
「届かないだろう」の自己判断が最も危険です。自分のキャリー+ランを把握していない人は、この判断をせず全員で待ってください。
打順トラブルを防ぐには?(60秒チェックリスト)
打順が回ってくるまでの60秒チェックリスト
| # | やること | 怠ると起きること |
|---|---|---|
| 1 | 前の組の位置とヤードを確認(自分のキャリー+ランで届くか) | 打球事故。届く距離に人がいると法的責任も発生する |
| 2 | クラブを2本持って移動する | 番手変更のたびにカートへ戻り、1回30秒以上のロス |
| 3 | ティーの高さと向きを先に決めておく | ティーアップで手が止まり、40秒の枠を超える |
| 4 | 打つ人の後方線上と真横に立っていないか確認 | 集中を切らせる。打球や飛んだクラブが当たる危険もある |
| 5 | スマホをマナーモードに、カート音と素振りの位置を確認 | 音でミスショットを誘発し、そのぶん進行も遅れる |
| 6 | 球が右へ出る癖があるなら、右隣ホールの組の有無を見る | スライスで隣のホールへ打ち込む事故 |
| 7 | 「お先に」の声かけを準備しておく | 無言で先に打つと、危険かつトラブルの原因になる |
声かけの文例3パターン
- 同伴者が探し物中のとき:「お先に失礼します」+相手が顔を上げて頷いたのを確認してから構える
- 自分が先にティーアップを終えているとき:「先に打っても大丈夫ですか?」と一言。相手が「打ちます」と言ったら待つ
- 前の組が空いたとき:「前、空きました。行けます」と組全体へ共有し、誰から打つかを確認する
練習は前日までに終わらせる
専門家・公的情報は打順マナーをどう位置づけている?
規則側の3つの根拠
- R&A/JGA ゴルフ規則 規則6.4(2023年施行版):オナーの決め方、順番違いの扱い、マッチプレーとの違い、有利にする合意への一般の罰を規定
- JGA プレーのペースの方針(規則5.6b)2021年版:1打40秒、先頭のみ+10秒、違反は警告→1罰打→2罰打→失格
- R&A ゴルフ規則5.2:競技当日の練習制限(最初のティー付近はパッティングとチッピングのみ)
プレー環境の変化を示すデータ
補足
参加人口の減少は、混雑や回転率を語る前提が変わったことを意味します。ただし人口減がそのまま「待ち時間が短くなる」ことを示すデータではありません。
ティーの距離設定をめぐる最新の動き
やってはいけないNG対応は?(法的責任まで)
NG1:同伴者が前方にいるのに打つ
注意
「前に立っていた相手が悪い」で終わりません。打つ側に確認義務があるという整理です。個別の事案でどう判断されるかは事情により異なるため、実際のトラブルでは弁護士など専門家に相談してください。




