ゴルフ ローカルルールとは?前進4打・6インチの公式度を一覧表で解説
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ゴルフ ローカルルールとは?前進4打・6インチの公式度を一覧表で解説

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ゴルフのローカルルールとは、ゴルフ場や競技委員会がコースごとの事情に合わせて定める、公式ゴルフ規則の修正・追加ルールのことです。ただし一口にローカルルールと言っても、R&Aが公式に認めた「ローカルルールひな型(Model Local Rules)」に基づくものと、「前進4打」「6インチプレース」のような日本独自の慣習ルールの2種類があり、どちらに当たるかでハンディキャップ申請や競技でのスコアの有効性が変わります。この記事では、ローカルルールの定義を最初に押さえたうえで、よくある6種の「公式度」対照表、ティーショットOB時の処置フローチャート、2026年1月施行の新ひな型、ラウンド前チェックリスト7項目まで初心者向けに解説します。

ゴルフのローカルルールとは?委員会が定める公式の追加ルール

ローカルルールとは、ゴルフ場や競技の委員会が世界共通のゴルフ規則を補うために定める修正・追加ルールのことです。

R&Aの「ゴルフ規則 委員会の措置」(2023)によると、ローカルルールは委員会が一般プレーや特定の競技のために採用する規則の修正・追加であり、定められるのは委員会だけです。プレーヤー同士が勝手に決めた取り決め(OKパットやマリガンなど)は、ローカルルールではありません。日本では、R&AとUSGAが制定する世界統一のゴルフ規則を日本ゴルフ協会(JGA)が翻訳・運用しており、ローカルルールの定め方を含む「ゴルフ規則のオフィシャルガイド」(2023年1月施行版)を公開しています。

ローカルルールの目的は次の3つに集約されます。

  1. 公平性の確保: 工事箇所や冠水エリアに球が止まった人だけが不利になるのを防ぐ(修理地の指定など)
  2. 進行の維持: OBでティーに戻る時間ロスを減らす(特設ティー、E-5など)
  3. コース保護: 張り替えた芝や幼木を守る(救済区域の指定、カート乗り入れ制限など)
ポイント

ローカルルールは「そのコース・その競技限定の公式ルール」です。効力はそのコース・その競技の中だけで、隣のゴルフ場では通用しません。

ローカルルールの例一覧|よくある6種の「公式度」対照表

ローカルルールの例一覧|よくある6種の「公式度」対照表

よくあるローカルルール6種のうち公式ひな型に該当するのは半分だけで、前進4打と6インチプレースは日本独自の慣習です。

「ゴルフ場が勝手に決めるルール」と一括りにされがちですが、実際にはR&A公認のひな型に基づくものと、日本のゴルフ場で広まった慣習が混在しています。代表的な6種を「公式度」で整理すると次のとおりです。

ローカルルール内容の要約公式ひな型罰打HC申請スコア公式競技
前進4打(特設ティー)ティーショットOB時、特設ティーへ前進して再開なし(日本独自)実質2罰打(次が第4打)HC委員会判断原則使えない
6インチプレース球を拭いて約15cm以内に置き直せるなし(日本独自)無罰HC委員会判断原則使えない
打ち切りルール規定打数の3倍などを上限にホールを終了できるなし(日本独自の運用)HC委員会判断使えない
OB・紛失球の2罰打前進球の消失地点とフェアウェイ縁を基準にドロップして再開E-52罰打(ティーショットOBなら次が第4打)有効採用されれば可(主に一般プレー向け)
グリーン近くの障害物からの救済グリーン近くの動かせない障害物から無罰で救済F-5無罰有効採用されていれば可
距離計測器の使用使用可否を委員会が定める(規則4.3)あり(公式ひな型で禁止可)有効競技要項次第
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ポイント

同じ「2罰打で前進」でも、E-5は世界公認のひな型、前進4打は日本の慣習という決定的な違いがあります。この区別が、後述するハンディキャップと競技でのスコアの扱いに直結します。

前進4打とは?公式ひな型E-5との違いをフローチャートで整理

前進4打とは、ティーショットOBのとき特設ティーから第4打で再開できる日本独自の進行用ローカルルールです。

本則(ゴルフ規則)では、ティーショットがOBなら1罰打を加えてティーから打ち直し、次は第3打です。前進4打(プレーイング4)を採用するコースでは、フェアウェイ脇の特設ティー(黄色い杭やマットが目印)まで進んで第4打として再開でき、ティーに戻る時間ロスがなくなるため、日本では進行対策として広く定着しました。ただし前進4打は正式なゴルフ規則には存在しない日本の慣習です。

一方、R&AとUSGAは「ストロークと距離の罰に代わる救済」として公式ひな型E-5を用意しています。R&Aのローカルルールひな型E-5によると、OB・紛失球の際に2罰打で、球の消失地点と最も近いフェアウェイの縁の間を基準にした救済エリアにドロップして再開できます。ティーショットOBなら次は第4打となり結果は前進4打と似ていますが、E-5は公式に認められた処置でスコアもそのまま成立する点が異なります。

ティーショットOB時の処置フローチャート

```text ティーショットがOBになった │ ├─【分岐1】特設ティー(前進4打)がある? │ └─ はい → 特設ティーへ前進して再開 =【第4打】 │ HC申請: コースのHC委員会判断 │ ├─【分岐2】(特設ティーなし)E-5を採用している? │ └─ はい → フェアウェイ縁を基準にドロップ =【第4打】 │ HC申請: 有効(公式ひな型) │ └─【分岐3】(どちらもなし)暫定球を打っていた? ├─ はい → 暫定球で続行 = 次は【第4打】 │ HC申請: 有効(本則どおり) └─ いいえ → ティーに戻って打ち直し =【第3打】 HC申請: 有効(本則どおり) ```

ポイント

どの処置でも次のストロークは第3〜4打に収まります。迷ったら「本則ならどう処置するか」を先に考え、ローカルルールがそれを緩めていないかを確認する順番で判断すると処置ミスが減ります。

6インチプレースとは?使える条件とスコアの扱い

6インチプレースとは、球を拭いて元の位置から6インチ(約15cm)以内に置き直せる日本の慣習ルールです。

mamejiten.comのゴルフルール解説によると、6インチは約15.24cmです。冬場のぬかるみや芝の保護を目的に、ジェネラルエリア限定・ホールに近づかない位置への置き直しとして採用されるのが一般的で、バンカー内やペナルティーエリア内では使えないコースがほとんどです。

公式ひな型でこれに最も近いのはE-3(プリファードライ)ですが、E-3はフェアウェイなど短く刈られたエリア限定の置き直しです。場所を問わず置き直しを認める6インチプレースに相当する規定は公式ひな型には存在せず、こちらも日本独自の慣習に当たります。

補足

スコアカードに「6インチOK」とあっても、季節限定・コンペ限定の場合があります。当日の採用状況はマスター室で確認しましょう。

ローカルルールひな型とは?R&A公式の「見本集」と2026年新ルール

ローカルルールひな型とは、R&Aが公式に提供する採用可能なローカルルールの見本集で、A〜Kに分類されています。

R&A「ゴルフ規則 委員会の措置」(2023)のセクション8には、委員会がそのまま採用できる「ローカルルールひな型(Model Local Rules)」がA〜Kのカテゴリー別に収録されており、E-3(プリファードライ)、E-5(ストロークと距離に代わる救済)、F-5(グリーン近くの障害物からの救済)などが代表例です。JGAも日本語版をオフィシャルガイドとして公開しています。ひな型に基づくローカルルールは「ゴルフ場の勝手ルール」ではなく、世界共通で認められた公式の処置です。逆に、ペナルティを丸ごとなくすなどゴルフ規則の原則に反する内容は、正式なローカルルールとして認められません。

2026年1月施行の新しいローカルルールひな型

USGAの発表(New England PGA解説、2026年)によると、2026年1月1日から次の新しいひな型が承認されました。

  • E-14(新設): 球を動かしたことに気づかないまま誤所からプレーしても、一般の罰を受けない
  • F-5の拡張: グリーン近くの救済の対象を修理地にも拡大
  • A-4の改訂: インターナルOB(コース内OB)の適用をティーショット限定にできる
  • クラブが破損した場合の交換に関する規定の整備

日本語の解説がまだ少ない変更のため、2026年のクラブ競技やコンペでは、要項にこれらの番号が入っていないかを確認しておくと安心です。

ローカルルールのスコアはハンディキャップ申請に使える?

公式ひな型(E-5等)に基づくスコアは原則有効ですが、前進4打・6インチ使用時は各ゴルフ場のHC委員会判断です。

E-5やE-3など公式ひな型を採用したラウンドのスコアは、世界公認の処置に基づくため原則そのまま有効です。一方、egolf.jp(2024年)の報道によると、前進4打や6インチプレースを使ったスコアがJGAオフィシャルハンディキャップ(WHS)の申請に有効かどうかについて、JGAは各ゴルフ場に強制する権限を持たず、それぞれのゴルフ場のハンディキャップ委員会の判断とされています。「慣習ルールを使ったら即無効」と断定できない代わりに、コースによって扱いが分かれるのが実務上の答えです。

押さえるべきポイントは次の2つです。

  • ハンディキャップ取得を目指すなら、スコア提出前に所属コースのHC委員会(マスター室経由)に前進4打・6インチの扱いを確認する
  • クラブ競技・アマチュア競技では、ゴルフ規則に反する緩和(6インチプレース等)は正式なローカルルールとして認められず、原則使えない
注意

「いつものコースではOKだった」は他のコース・競技では通用しません。ローカルルールの内容と効力はコースごとに違います。

ラウンド前ローカルルール確認チェックリスト7項目

ローカルルールの確認場所はスコアカード裏面・掲示・ローカルルールシートの3つで、見るべきは次の7項目です。

#確認項目確認先
1スコアカード裏面の常設ローカルルールマスター室(受付時に入手)
2OB杭・修理地(青杭・白線)の位置キャディ/マスター室
36インチプレースの可否(季節限定か)マスター室
4特設ティーの使用が任意か強制かマスター室/キャディ
5打ち切り打数の上限マスター室
6距離計測器の使用可否競技要項/マスター室
7コンペ独自ルール(ワンペナ区域・新ペリア隠しホール)コンペ幹事
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打ち切り打数について、アコーディア・ゴルフ(2025年7月)は初心者向けに「規定打数の3倍」(パー3=9打、パー4=12打、パー5=15打)を目安として案内しています。進行を守るためのルールなので、上限に達したら潔くホールを終えましょう。

ポイント

競技中に処置の判断がつかないときは、規則20.1c(3)に基づき「2つの球」で両方の処置をプレーし、ホールアウト後に委員会へ報告すれば失格を避けられます。

まとめ: 「公式ひな型か、日本の慣習か」で見分ければ迷わない

ローカルルールは委員会が定める公式の追加ルールで、「公式ひな型か日本の慣習か」の見分けが実践のカギです。

  • ローカルルールを定められるのは委員会だけで、仲間内の取り決め(OKパット・マリガン)とは別物です
  • E-3・E-5・F-5などのひな型は世界公認、前進4打・6インチプレースは日本独自の慣習です
  • 慣習ルールのスコアはHC委員会判断となり、公式競技では原則使えません
  • 確認は「スコアカード裏面→掲示→不明点はマスター室・幹事に質問」の3ステップです
まとめ

次のラウンドでは、スタート前の1分でスコアカード裏面を読むことから始めてみてください。処置に迷わなくなるだけで、プレーはずっと快適になります。

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次に読むと、この記事の判断がしやすくなります。

よくある質問

前進4打とプレーイング4は同じ意味ですか?

はい、同じ意味です。どちらもティーショットがOBのとき、特設ティーから第4打としてプレーできる日本独自のローカルルールを指します。

ローカルルールとハウスルールはどう違いますか?

ゴルフ規則はR&A・USGAが定める世界共通の本則、ローカルルールは委員会による公式の追加ルール、ハウスルールはドレスコードやカート運転などマナー中心の施設ルールです。仲間内のOKパットやマリガンはどれにも当たらない私的な取り決めで、競技やハンディキャップ用スコアでは使えません。

ローカルルールを守らないとペナルティはありますか?

はい、あります。定められた処置と異なる場所からプレーすると「誤所からのプレー」(規則14.7)として2罰打が典型です。ただし2026年1月施行の新ひな型E-14を採用する競技では、球を動かしたと気づかないまま誤所からプレーした場合の一般の罰が免除されます。

距離計測器はどのコースでも使えますか?

原則は使えます。2019年改訂のゴルフ規則で距離計測器の使用が標準で認められました(規則4.3)。ただし委員会はローカルルールで禁止できるため、競技に出るときは要項の確認が必要です。

飛ばないボールを義務付けるローカルルール(ロールバック)はいつから始まりますか?

当面始まりません。Golf Channel(2026年6月17日)の報道によると、USGA・R&A・PGAツアー・DPワールドツアーは共同声明で、2030年1月まで現行の飛距離基準を変更しないと発表しました。当初はエリート競技で2028年開始予定でしたが事実上延期され、一般ゴルファーのボールがすぐに変わることはありません。

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