まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- ◎ 公式ひな型がある(E-5、E-3、G-5、G-6、A-4など)
- △ ひな型が存在しない私的取り決め(OKパット、ダブルパー打ち切り=仲間内OK・競技NG)
- × そもそも規則上つくれない(捜索時間の5分延長、非適合クラブの許容など)
ゴルフのローカルルールとは?委員会だけが定められる公式の追加ルール
よく見る7つのローカルルール 3層仕分け表(◎△×で判定)

| # | コースでの呼び名・掲示 | 公式ひな型 | 正式な処置と罰打 | 日本の慣行とのズレ | 月例・競技 | HC提出(J-sys) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① | 前進4打・プレーイング4(特設ティー) | E-5 | 2罰打。球がOBを越えた地点/紛失推定地点と、そのホールのフェアウェイ外縁を基準にした救済エリアにドロップ | E-5は「救済エリアにドロップ」。日本式は前方に固定設置された特設ティーから打つ別物で、基準点も自由度も違う | △ 委員会次第(E-5は上級者限定競技には不適と明記) | ◎ E-5の手順どおりなら提出可 |
| ② | 6インチプレース・6インチOK | E-3が近いが同一ではない | E-3(目土・冬期ルール)は短く刈られた区域限定の置き直し | 6インチ=約15cm。場所を問わず認める運用はひな型に対応項目なし | △ 委員会次第 | △ 委員会の採用状況次第 |
| ③ | ダブルパー打ち切り | なし | — | パー3=9、パー4=12、パー5=15を上限にホール終了。公式ひな型に対応項目なし | × 規則上はホールアウトが必要 | △ ネットダブルボギー上限で調整 |
| ④ | OKパット・お先に | なし | — | 委員会が定めた制度ではなく同伴者の合意。マッチプレーの「コンシード」とは別物 | × ストロークプレーでは不可 | △ ホールアウトしない場合は最大スコア方式で調整 |
| ⑤ | カート乗り入れ可・フェアウェイ乗り入れ | G-6 | 委員会が乗用カートの使用可否・範囲を定める | 「今日は乗り入れOK」の口頭案内で運用されがち。範囲は掲示で確認 | ◎ 採用されていれば可 | ◎ 可 |
| ⑥ | 距離計測器OK | G-5 | 規則4.3aにより距離計測は標準で可。委員会はG-5で禁止できる | 高低差・傾斜補正・風の機能はローカルルール以前に規則4.3a違反(機能をONにしているだけで違反) | ◎ 要項次第 | ◎ 可 |
| ⑦ | 内部OB(インターナルOB) | A-4 | 委員会がコース内の境界を設定 | 2026年改訂で「そのホールのティーイングエリアからのストロークにだけ適用」と限定できるようになった | ◎ 採用されていれば可 | ◎ 可 |
作ってはいけないローカルルールとは?認められない4つの例
- 非適合クラブの使用を認める — 用具規則に反するため不可
- 球の捜索時間を3分から5分に延長する — 捜索時間は規則18.2で3分。延長は認められない
- キャディを2人以上認める — 規則10.3の制限を緩めるため不可
- 非適合クラブでストロークした罰を、失格から一般の罰へ軽減する — 罰の軽減は不可
注意
無効なローカルルールに従ってプレーすると、ローカルルールが免罪符にならず、規則違反として罰が付きます。「幹事が決めたから大丈夫」は通用しません。
そのコンペのローカルルール、有効?無効?判定フロー
前進4打とは?公式ひな型E-5との決定的な違い
| 比較軸 | 日本式 前進4打 | ひな型E-5 |
|---|---|---|
| 再開地点 | 前方に固定設置された特設ティー(全員同じ場所) | 球がOBを越えた地点を基準に決まる救済エリア(人によって違う) |
| 距離の有利不利 | コース設定次第。特設ティーが前すぎると有利になりうる | OBになった地点に連動するため実態に即す |
| 上級者競技 | 委員会次第 | プロ競技・エリートアマ競技には適さないと明記 |
特設ティー(ゴルフ)はどのコースにもある?
パー4でティーショットOB、スコアはどう変わる?3方式の計算比較
- 1打目(OB)+1罰打 → 3打目をティーイングエリアから
- 残り405ヤード
- 3打目以降で3〜4打かかると想定 → ホールスコア 7〜8
- 2罰打 → 4打目を救済エリア(OBを越えた地点とフェアウェイ外縁が基準)から
- 残り約185ヤード
- グリーンまで1打+2パットと想定 → ホールスコア 7
- 4打目を固定の特設ティーから
- 残りはコース設定次第(例:150ヤード)
- グリーンまで1打+2パットと想定 → ホールスコア 7
ここにハンディキャップの変換レイヤーが重なる
- ハンディキャップ18のプレーヤーが、このパー4で1ストローク受ける場合
- 上限=4+2+1=7
- したがって実際に9打叩いても、提出スコアは7で頭打ちになります
ローカルルールのスコアはハンディキャップ(J-sys)に提出できる?
- E-5の手順どおりに処置したか → はい:提出の土台ができる
- ホールアウトしていないホールがあるか(OKパット・打ち切り) → ある:そのホールをネットダブルボギーに置き換える
- 6インチプレースなど、ひな型に対応しない緩和を使ったか → 使った:所属コースのハンディキャップ委員会に扱いを確認する
注意
「いつものコースではOKだった」は他コース・他競技では通用しません。ローカルルールの効力は、そのコース・その競技の中だけです。
2026年1月1日施行のローカルルールひな型改訂6項目
| ひな型 | 内容 | 日本のコースへの影響 |
|---|---|---|
| A-4 | 内部OBを「そのホールのティーイングエリアから行うストロークにだけ適用する」と限定できる新オプション | 内部OB設定が多い日本のコースに直結。セカンド以降の扱いが変わり得る |
| E-14 | 球が動いたと知らずにプレーした場合の扱い | 誤所からのプレーの罰の適用が整理される |
| F-2 | 目玉球からの限定救済 | 雨季・洋芝コースでの運用に影響 |
| F-5 | グリーン周りの障害物からのライン・オブ・プレー救済を修理地にも拡張 | 工事箇所が多いコースで適用範囲が広がる |
| G-6 | 乗用カートに関する規定 | カート乗り入れルールの明文化に使える |
| G-9 | 破損クラブの修理に、自分のバッグに入れて携行していた部品、またはコース上で他人が自分のために運んでいた部品を使えるようになった | 現場での修理対応が現実的になる |
なぜいまローカルルールが増えているのか
距離計測器は「使える」で終わらない——二層構造に注意
- 1階=ゴルフ規則4.3a … 高低差・傾斜補正・風などの機能は、その機能をONにしているだけで違反。ローカルルールで許可することもできません
- 2階=ひな型G-5 … 距離の計測そのものは標準で認められており、委員会がG-5を採用した場合のみ禁止される
ラウンド前ローカルルール確認チェックリスト7項目
| # | 確認項目 | 確認先 | 3層のどれか |
|---|---|---|---|
| 1 | スコアカード裏面の常設ローカルルール | マスター室(受付時) | ◎の確認 |
| 2 | OB杭・内部OB・修理地(青杭・白線)の位置 | キャディ/マスター室 | ◎(A-4) |
| 3 | 特設ティーの使用が任意か強制か | マスター室/キャディ | ◎/△(E-5) |
| 4 | 6インチプレースの可否(季節限定か) | マスター室 | △ |
| 5 | 打ち切り打数の上限 | マスター室/幹事 | △(ひな型なし) |
| 6 | 距離計測器の可否+補正機能OFF設定 | 競技要項/自分の機器 | ◎(G-5)+規則4.3a |
| 7 | コンペ独自ルール(ワンペナ区域・新ペリア隠しホール) | コンペ幹事 | 判定フローにかける |
まとめ:3層で仕分ければ、迷いは判断に変わる
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